人気ブログランキング | 話題のタグを見る

阿修羅掲示板の投稿の中でこれはと思ったものを転載します。


by wayakucha

【医療偽装】  あまりにも目に余る厚労省の情報操作  「再診料引き下げは第一線医療を崩壊」

【医療偽装】  あまりにも目に余る厚労省の情報操作  「再診料引き下げは第一線医療を崩壊」
http://www.asyura2.com/07/iryo01/msg/300.html
投稿者 どっちだ 日時 2008 年 1 月 19 日 13:26:52: Neh0eMBXBwlZk


---勤務医 開業つれづれ日記 から転載------------------------------
http://ameblo.jp/med/entry-10066554438.html


2008-01-19 08:00:00
■厚労省の情報操作 「再診料引き下げは第一線医療を崩壊」


>昨春から繰り広げられている厚労省による

>診療所の再診料引き下げキャンペーンは、

>あまりにも情報操作が目に余る

わたしも

本当にそう思います。

特に大手新聞の

記事は、「もろに世論を誘導している」

印象が強烈です。



>診療所と病院との再診料金の格差は140円で、

>実際の患者負担の格差は、その3割分の42円



一般の方は、

「開業医はなんて儲けすぎなんだ!」

と思っているかもしれませんが、

病院と診療所の差はたったの42円です。

(自己負担3割の場合)



これは、

>外来の患者1人あたりの患者負担は

>診療所3,345円、

>病院 4,446円と

>病院が高く、再診料の格差は理由にならない

というように、

患者さんの病院志向が一番であり、

「お金を払ってでも大きな病院に行きたい」

というのが

患者さんの一番の希望です。


42円安くなりました!!

といって患者さんが病院から

大量に開業医に流れてくるでしょうか…?


単純に、

「格差があるなら、これほどまでに

赤字になっている病院を救うため

医療費を削らずに

再診料も大幅に値上げすべき」

ではないでしょうか?


-------------------------------------

「再診料引き下げは第一線医療を崩壊」

更新:2008/01/18   キャリアブレイン

http://www.cabrain.net/news/article/newsId/14044.html

 厚生労働省が、厚労相の諮問機関・中央社会保険医療協議会に診療所(開業医)の再診料を今年4月の診療報酬改定で引き下げる案を正式に示したことなどに対し、神奈川県保険医協会は1月17日までに「再診料引き下げに断固抗議する」といった声明を発表した。同協会は「昨春から繰り広げられている厚労省による診療所の再診料引き下げキャンペーンは、あまりにも情報操作が目に余る」と指摘。そのうえで「第一線医療を崩壊させる再診料引き下げの策動に断固抗議する」と訴えている。

 厚労省は1月16日の中医協で診療所の再診料710円を引き下げる案を提示。今年3月末までに下げ幅を決定し、それに伴って浮いた財源を医師不足が特に深刻な病院の産科・小児科・救急に配分することにしている。

 再診料については現在、病院が570円、診療所710円。同省の説明に基づく各種報道では「再診料が安い病院に患者が集中。多くの勤務医が疲弊して病院を辞め、開業医に転身、勤務医不足を生じさせたとの指摘もある」と紹介している。また、政管健保の国庫負担分の健保組合による肩代わりに関しても、「会社員の中には医療保険料が上がる人もおり、『これが医師の技術料をプラス改定に導いた』(同省幹部)面もあることから、診療所の再診料を引き下げて開業医にも痛みを分かち合わせる」という報道が相次いだ。

 こうした状況について、同協会は「診療所の再診料引き下げが道理であるかのような世論誘導になっている。厚労省の説明だけを基に報道しており、内容は明らかにおかしい」と批判している。

 診療所と病院との再診料金の格差は140円で、実際の患者負担の格差は、その3割分の42円に過ぎないことを挙げ、「これが理由で病院に集中しているのではない」と指摘。「医療機関選択の理由は、交通アクセスなどの近接性や医療機器・設備、病状によるのであり、病院集中は患者の病院志向によるものである。外来の患者1人あたりの患者負担は診療所3,345円、病院4,446円と病院が高く、再診料の格差は理由にならない」と反証している。

 政管健保の国庫負担の肩代わりについても、「社会保障費2,200億円削減の捻出策として、昨夏の段階で考案されたものであり、技術料のプラス改定と連動しない。財政状況の良い健保組合を中心に『協力金』を拠出するのであり、会社員の保険料引き上げは想定されていない」とし、「何ゆえ開業医が痛み分けを強いられるのか、論理が支離滅裂」と反発している。

 このような事実を示し、同協会は「診療所の再診料引き下げは開業医の士気を確実にくじき、経営難をいっそう深刻にする。第一線医療の疲弊・弱体化は、病院への更なる患者集中と過重負担を招き、医療崩壊を決定的にしていく」と危惧。「あるべきは安すぎる病院の再診料の引き上げ。診療所の再診料引き下げの愚策を改め、現場が希望と意欲の持てる診療報酬改定となることを強く求める」と強調している。

-------------------------------------



>診療所の再診料引き下げは

>開業医の士気を確実にくじき、

>経営難をいっそう深刻にする。


これは、本当に言えることです。

実際に、自分の子どもに

病院を継がせない医院が

増えてきています。


廃院となるのは都市部だけではなく

地方も同じです。

でも、地方の場合は、

一診療所が閉鎖した場合、

多大な影響があり、

さらなる病院への患者さんの集中を招くでしょう。


>第一線医療の疲弊・弱体化は、

>病院への更なる患者集中と過重負担を招き、

>医療崩壊を決定的にしていく


さらには、

レセプトのオンライン請求を

必須化することで、

多くの医院が閉鎖に追い込まれることが予想されます(1)。

京都府だけで、

「500人を超えるベテラン開業医が閉院を検討」

という状況です。




なにせ、

医院のレセプトの

オンライン化には

レセコンが必要ですが、

設備に数百万円が必要です。


数百万かけずに廃業…

と多くの高齢の医師は考えています。

そして、

再診料の削減

 ↓

赤字の経営

 ↓

子どもも医院を継がない

 ↓

廃院

 ↓

地域医療の崩壊

という図式が目に浮かぶようです。



(2)にあるように、

厚労省は、

「儲けている医療機関」を

徹底的に締め上げるために

このオンラインシステムを

絶対に導入したいようですから。



結局、

医療費全体は継続して

削減されているのですよ。

H20年からも。


診療報酬の”本体”だけが

0.38%上がっただけです。




これは敢えて言うなら、上昇ではなく、


”瀕死状態を維持”しているだけです。



もう、

医療崩壊は決定的で、

さらに厚労省が

倒れた日本医療を蹴り上げる、

という状況に思えます。



-------------------------------------
(1)

■高齢医師の強制廃業 「京の開業医60歳以上、3割が引退危機 保険医協調査 地域医療に打撃」
http://ameblo.jp/med/entry-10039583129.html

(2)
■「レセプトや健診結果、医療費抑制に活用 厚労省検討」
http://ameblo.jp/med/entry-10040985732.html











コメント



■拝金主義は悪いですか

70%の天賦の才、20%の努力、そして10%の運で医者になった人間が多いと思われます。病気や怪我の人たちを救おうと純粋に思ってはいてもその副次的な富というものも少なからず頭にはあったと思います。誰も心底赤ひげを望んではいないでしょう。患者さんに直接面しているが故に矢面に上がる。見えないところで悪どいことをしている人間は分かりにくい(でもそれが表面立てばマスゴミにたたかれますが)。
同期の医者達で開業したものは大半が鬱になっていることを先日知りました。数を診なければ富が来ない(借金も返済できない)。でも結局は薬を飲みながら診療したり、敢えて患者数制限をしたりしている。
医者は肉体労働でもありますが、元来精神労働です。そんなに何人も患者さんを診ることはできないはずです。
そこのところを医者以外の人間が分かっていないのが元凶と考えます。
開業6年生 2008-01-19 08:56:21


■レセプトオンラインは

ORCAという日医標準レセコンで利権を握ってますからねぇ。だから反対しないんじゃないでしょうかね。
まあ、導入費用はメーカー製に比べてだいぶ安いですが。

でも、これ以上再診料を引き下げられると、一部の患者は「採算割れ」になりますよね。時間かけてみれば見るほど赤字。

そういった「医療のコスト」計算を全く考えずに制限だけ使用とするところが、許されないところです。
Seisan 2008-01-19 09:41:23


■お金が全てではないという人が実は一番お金に汚い

もう一つ、
お金が全てでない、やりがいを言う人は他人をタダで働かせようとするから
かのホリエモンの至言です。<開業6年生様。

現在の惨状は、医者は締め付ければ締め付けるだけ奴隷労働に励む愚か者だと見なされるようになったためです。医師がもう少し拝金主義であれば、正統な処遇なしで病気や怪我の人たちを救おう、等とゆー「ええかっこしい」を一切拒否しておればここまでひどくはならなかったであろうと愚考します。結局患者にとっても、間接的に為にならなくなりつつあります。

>誰も心底赤ひげを望んではいないでしょう

赤ひげいいよぉ。金持ちからボッタくって、その金で貧乏人に施して、神の如く崇拝されていい気になれるんだから自腹どころか下手すりゃ命や社会的地位までなげうってるのに感謝されない「現行」よりははるかにマシw。ま、私なら貧乏人からもボッタくるけどww。
赤の他人の感謝なんぞ、両生動物の糞を掻き集めただけの値打ちしかなし!!
10年前にドロッポしました。 2008-01-19 10:54:22


■朝日新聞また「拒否」と報道

いつもどおりの「拒否」報道です。
救急側はそれなりに配慮はしているようです。

http://www.asahi.com/national/update/0118/OSK200801180085.html
> 救急搬送の16歳少女が死亡 大阪で06年 7病院拒否
2008年01月19日10時00分

 医師不足などで救急患者の搬送遅れが各地で相次いでいる問題で、救急搬送された大阪市都島区の16歳の少女が06年11月、近隣の7病院に受け入れを断られるなどした末、ショック状態に陥り、翌朝に死亡していたことがわかった。搬送遅れとの因果関係は不明という。他市に比べて救急医療態勢が整っているとされる大阪市内で、搬送先探しが難航した結果、患者が死亡したのが表面化したのは初めて。

 同市消防局などによると、少女は拒食症で、市内の複数の病院で入退院を繰り返していた。11月30日午後10時20分ごろ、自宅で意識がもうろうとしているのを母親が気づき、119番通報した。

 間もなく現場に到着した救急隊は、浅い呼吸と脈があったため、重症ではない「中等症」と判断。近隣の救急病院に電話をかけたが、7病院が受け入れに応じず、8番目に要請した関西医科大付属滝井病院(大阪府守口市)への搬送が決まった。現場を出発したのは47分後で、同病院には10分後に到着したという。

 病院側によると、到着時はすでに血圧が低下したショック状態で、約1時間後に心停止状態となり、翌日午前9時前、心不全で死亡した。同病院救命救急センターの担当医は「着いた時は危険な状態だった。因果関係は不明だが、搬送先を探す間に容体が悪化した可能性はある」と話す。

 市消防局によると、当日に搬送要請した病院名や断られた理由は記録されておらず、不明という。担当者は「意識も脈もあり、生命の危険はないと判断した。搬送に時間がかかったのは事実」と説明している。
Nobody 2008-01-19 12:01:14


■>Seisan様

>ORCAという日医標準レセコンで利権を握ってますからねぇ。

ORCAはフリーソフトです。私もパソコンに入れて遊んでいます。
利権と言うほどのものがあるでしょうか?

>だから反対しないんじゃないでしょうかね。

反対していました(過去形)。導入が決定された後は条件闘争に移っています。
元ライダー 2008-01-19 12:10:39


■読売,、産経も「拒否」と報道

毎日はまだ見あたりません。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080119i204.htm?from=main2
> 大阪市などで救急搬送拒否、06年に拒食症の少女が死亡

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080119/crm0801191100007-n1.htm
> 7病院拒否、大阪の16歳少女死亡
Nobody 2008-01-19 12:11:57


■情報システム利権?

お金のつぎ込み先を間違えてます。
IT産業とつるんだ情報システム利権か?

http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2008011902080580.html
> 搬送拒否防止へ法案 自公検討、情報システム強化
2008年1月19日 朝刊

 自民、公明両党は18日、救急患者が病院に受け入れを拒否され、手当てが遅れて死亡する「たらい回し問題」が深刻化しているのを受け、受け入れ可能な医療機関の情報を提供する救急医療情報システムを全国的に整備、強化するための「救急医療情報システム整備法案」(仮称)を、同日召集された通常国会に議員立法で提出する方向で検討を始めた。

 救急医療情報システムでは、地域の医療機関と消防機関をオンライン回線で結び、医療機関側が対応可能な診療科目や手術の可否などの情報を入力、消防機関に提供する。

 救急車や消防本部からその都度、各病院に電話して搬送先を探すより、即座に受け入れ可能な病院を確認できる利点があり、すでに43都道府県、745消防本部に配備されている。

 しかし、統一された運用基準がなく、近隣のシステム間の連携が悪かったり、病院側の情報更新が遅かったりなどの理由で53%の本部が未利用。システムを全国的に整備し、積極的に活用する必要があると判断した。

 法案には、システムの整備、運用にかかわる基本方針を定めることを盛り込み、集中治療室(ICU)の稼働状況、妊産婦、小児の受け入れ可否など提供すべき情報の種類や、システム同士の広域連携、協力体制の在り方を定める
Nobody 2008-01-19 12:19:45


■机上の空論

急性期を扱う病院では、患者の状態によってICUだろうがHCUだろうが、ベッドの空き状況は流動的です。おみとりやら急変やらで変動していくので、逐一ベッドの状況を反映させていかなければ本当の空床状況は把握できません。このように病院内のベッドコントロールがIT化出来ていない状態では、救急搬送の情報システムなど作れたとしてもそこで表示される何の役にも立たないでしょう。結局は電話での直接確認、直接交渉になります。
一筆啓上 2008-01-19 12:49:05
by wayakucha | 2008-01-19 19:50